白鷺ニット工業社員インタビュー。ゼロからイチをつくるやりがい

観光事業

ゼロからイチを
つくるやりがい

2022年入社
姫路本社 
吉田 武史

あなたを一言でいうと?
比較的冷静な人間だと思います

肌着メーカーの新規事業で勝負する

肌着メーカーの新規事業で勝負する

白鷺ニット工業は創業以来ずっと、インナーの製造・販売を手がけてきたメーカーです。その会社が、第二創業期のプロジェクトとして新しく観光事業を立ち上げることになり、新規事業にたずさわる人材を募集しました。入社までの経緯を教えてもらえますか。

前職の会社で、新規事業として飲食店を立ち上げ、運営した経験がありました。ゼロからイチをつくるダイナミックな過程はとても楽しく、大きな魅力を感じていました。もともと私自身のキャリアは、レジャー施設、飲食等の店舗運営や人事、労務、庶務などの総務関連がメインになりますが、今後は自分の好きな新規事業に関わる仕事で勝負したいと考えるようになりました。

そこで白鷺ニット工業の観光事業の求人に出会います。

ゼロから飲食店を立ち上げた経験は、全国のどこかの中小企業できっと必要とされるだろうと思い、仕事を探していました。面接では社長から「ワクワクを生み出す」をキーコンセプトにする第二創業期にかける想いに共感しました。そして観光事業には、私が経験した飲食をはじめとする店舗運営の領域で挑戦できそうと感じ、姫路に引っ越すことに決めました。

肌着メーカーの新規事業で勝負する

一緒に働くアルバイトにも、たい焼き屋じゃなくて観光事業をやってるんだと話してます

入社後の配属は物流部でした。どの職種で入っても最初は出荷の現場仕事ですが、不安はありませんでしたか。

事前に面接で聞いたので前向きにやるだけでした。物流部の出荷作業はもちろんですが、日々の業務を通して、会社の価値観を理解すること、周囲の人と信頼関係を築くことをミッションとして与えられました。会社は一日でも早く事業をスタートさせ、結果を求めたいはずなのに、半年も猶予をもらえて、大変ありがたく思いました。

そうして数か月経ったころ、「新規事業を始めていきますので、アイデアを出してください」と声がかかりました。物流部の仕事が終わった後、事業のリサーチに取りかかりました。姫路の飲食店について業態を含めいろいろ調べた結果、たい焼き店に行き着いて、具体的な出店方法や開業費用、販売計画、損益分岐などをまとめました。

空き店舗探しに行き詰まるも、キッチンカー販売の成功へ

小麦粉ではなく米粉を使っているから、食感はもっちり。あんこ、クリーム以外のメニューを開発中

空き店舗探しに行き詰まるも、キッチンカー販売の成功へ

たい焼き店の提案が通り、観光事業部へ異動になりましたね。

他に人はいないので、私と社長の二人三脚です。最初に生地やあんこなどを提供してもらえる会社とフランチャイズ契約を結びました。次は空き店舗探しです。観光客をメインターゲットにするので立地は重要です。地元の不動産会社に何社も何度も通いましたが、残念ながら希望に合う物件は見つかりませんでした。

ここで行き詰まっても前に進めないので、社長のアイデアで、キッチンカーを使った移動販売に切り替えました。常設店舗はいったん先送りです。

提案が通ってから約7か月。2023年10月中旬にはキッチンカーの営業を始めたそうですね。本当に短期間です。オープンまでどのような準備がありましたか。

まずはキッチンカーですね。製造業者を選定して、希望のデザイン、カラーで発注しました。車以外には、シンクなどの厨房機器、レジシステム、プロパンガス、発電機、店頭スタンド看板などを用意しました。飲食店営業許可や車庫証明を取りましたし、ユニフォームをつくって、アルバイトの募集もかけました。その他もう数え切れないぐらいあって、漏れのないようタスク管理して、同時並行で進めました。

空き店舗探しに行き詰まるも、キッチンカー販売の成功へ

キッチンカーが稼働してからは、日常業務としてSNS発信、レジ締め、ガスボンベ管理なども

写真は11月の姫路食博という大型イベントに出店した際に撮影されたものですね。

それまではオープンしたといっても、会社の敷地内や大学の単発行事で販売した程度だったので、姫路食博が本格的デビュー戦、初陣でした。キッチンカーの前に長い列ができたんですね。おいしいと喜んでくれる声も聞こえました。準備不足や機器の不調もあったりしましたが、プランが具現化し、ゼロからイチが生まれた瞬間でした。

プレオープンを経て2024年4月、米粉たい焼きの実店舗がグランドオープン。

プレオープンを経て2024年4月、実店舗がグランドオープン

ところで店舗のほうはどうなりましたか。

キッチンカーの準備を進めていて、あるとき、ずっと相談していた不動産会社から連絡が来ました。姫路のメインストリートの空き店舗を紹介してくれるというんです。本当にうれしかったです。店はみゆき通り商店街に2024年4月にグランドオープンしました。

ゼロから価値をつくるやりがいのある仕事

観光事業プロジェクトとして、たい焼き以外もいろいろ検討しているそうですね。

単にたい焼き屋として儲けることが目的じゃありませんからね。ミッションは、姫路に来る観光客と地元の方々に喜んでもらえるものを見つけて、届けることです。そこには、なんの制限も、制約もありません。ゼロイチの仕事は困難ですけど本当にやりがいがあります。

ゼロから価値をつくるやりがいのある仕事

和モダンな贅沢空間で観光客をもてなす

観光事業にはいくつもハードルがあって、簡単そうには見えません。新規事業に取り組むには、どのような資質、能力が求められますか。

あらゆる方面に対応できるゼネラルな力、柔軟な対応力だと思いますね。先をイメージする想像力、現状を把握するリサーチ力と分析力、相手と意見や情報をスムーズに交換できるコミュニケーション力、スピード感のある行動力、ものごとを同時進行できる計画性などが挙げられますね。そして独りよがりにならず、会社に期待されることを冷静に判断する力も必要です。私自身がどうかというと、本当にまだまだですね。こうした理想に近づこうと自分を磨き続けていこうと思います。

会社にはとても大きな裁量を任せてもらえてありがたいです。だから、ゼロから価値をつくりたい人にはたまらない職場だと思いますよ。

これから一緒に働きたい人は、どういうタイプですか。

想像力豊かなスーパー前向きな人です。新しいことをやるんだから、暗いほうを見てると行動力が鈍りますからね。

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